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代表税理士:中瀬渉 インボイス登録番号:T8810550018939 税理士登録番号:149226号
認定経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107927000301)
企業の成長というと、売上高、利益、従業員数、店舗数など、目に見える数字で語られることが多くあります。
しかし実際には、同じ売上規模の企業であっても、経営者の考え方、組織の意思決定、社員との関係、数字との向き合い方、そして税金に対する捉え方は大きく異なります。
たとえば、利益が出たときに、
「まずは税金を減らしたい」と考える企業もあれば、
「納税後に残る資金を、どこへ投資するか」と考える企業もあります。
また、経営者一人の判断で素早く動ける企業もあれば、理念や仕組みに基づいて、組織として意思決定できる企業もあります。
こうした違いは、単なる経営手法の違いではなく、企業や経営者がどのような視点で物事を捉えているかという、いわば「成長段階」の違いとして考えることができます。
本ページでは、成人発達理論の考え方を企業経営に応用し、企業の成長を5つの段階に整理しました。
各段階について、
その段階でできること
陥りやすいこと
次の段階へ進むために必要なこと
節税や納税に対する考え方
という視点からご紹介します。
この5段階は、企業の優劣を決めるものではありません。
創業期には、目の前の売上や資金繰りを優先することが必要です。成長期には、営業力や利益への意識が企業を前進させます。組織が拡大すれば、社員との関係や社内の調和も重要になります。
つまり、それぞれの段階には、その段階だからこそ発揮できる強みがあります。
一方で、企業を成長させてきた考え方が、次の段階では成長を妨げる原因になることもあります。
たとえば、
売上を増やすことだけを追い続ける
税金を減らすことが目的になる
社員に配慮するあまり、必要な決断ができない
仕組みや制度を重視しすぎて、変化に対応できない
といったことです。
企業の成長に必要なのは、今の段階を否定することではありません。
今の企業が、何を大切にして経営しているのか。
どのような強みを持っているのか。
そして、どこに成長の壁が生まれているのか。
それを知ることが、次の段階へ進む第一歩です。
特に税務や財務の面では、
「税金をいくら減らせるか」という視点から、
「納税後にいくら資金を残せるか」という視点へ、
さらに「その資金をどのように企業価値へ変えていくか」という視点へ、
経営者の考え方も変化していきます。
節税そのものが悪いわけではありません。
大切なのは、節税を目的にするのではなく、企業の成長、資金の確保、投資、人材育成、事業承継などを含めた経営全体の中で、税金をどのように位置づけるかです。
自社が今、どの段階にいるのか。
そして、次の段階へ進むために、何を手放し、何を身につける必要があるのか。
企業の現在地を確認しながら、第1段階から第5段階までをご覧ください。
この段階では、節税以前に資金繰りが中心です。
経営者の関心は、
という、目の前の資金問題に向いています。
節税マインドが最も強く表れやすい段階です。
経営者は、利益が出ることよりも、
という視点で考えやすくなります。
節税額ではなく、次の3つを比較する必要があります。
例えば、100万円の不要な経費を使って税率30%の節税をしても、税金が30万円減る一方で、現金は70万円減少します。
この段階では、
「税金を減らすこと」から「手残りを増やすこと」
へ視点を変えることが重要です。
この段階では、経営者自身の判断よりも、
という理由で節税を行いやすくなります。
節税策を実行する前に、次の問いを持つ必要があります。
この段階から次へ進むには、
「正しい節税策を教えてもらう」から、「自社に必要な税務戦略を自分で判断する」
への移行が必要です。
この段階では、節税は単独では判断されません。
経営者は、
を総合して判断します。
この段階では、納税は単なるコストではなく、社会との関係の一部として捉えられます。
ただし、無条件に多く税金を払えばよいという考えではありません。
という考え方です。